2014年度開講「原子力講座」・講座案内

◆目的

3.11後、我が国における原子力発電の安全神話は崩れ、日本国内は原子力に対して過敏に反応しています。原子力春電所の廃止か、再稼働かという極端な世論が国内を揺さぶり、政府はセンチメントな議論の収集に右往左往しています。このような中で現在我が国の原子力発電所は一基も稼働していない状況です。我々若者世代は世論の移りやすい感情に左右されず、真実を見極めていかなければなりません。エネルギー源の9割を輸入に依存する我が国において原子力発電がいかなる意義を持つのか、我が国における電力消費と経済成長の関係、軍事、安全保障等様々な観点から我々は原子力発電を理解する必要があります。
いわば次の日本を担う責任がある我々若い世代は、文理の壁を超え互いに議論を深めていかなければなりません。両者の対話があってこそ、相互に足りないところを補完し合い、将来のために、我が国のために共に団結することが可能ではないでしょうか。これまで日本の原子力業界を支えられてきた先人の方々が持つ、知識や経験の教授というご支援を頂きながら学び、議論していくことを当勉強会は狙いとしております。

◆協力団体紹介

日本原子力学生連絡会
原子力学会・学生連絡会は,学会に所属する学生会員の交流を目的として1998年に設立された組織です。以来,原子力の社会人若手世代やシニア世代,また原子力分野に未踏の高校生や学部生へと交流の輪を広げながら,時々の学生が考えを練って活動を展開してきました。2014年度は,他分野・特に文系分野の学生との交流にフォーカスします。原子力をめぐる問題を,学生なりの視点で考え,広く共有するために勉強会を重ねています。
(学生連絡会HP ※整備中)http://www.aesj.or.jp/student/what.html

◆スケジュール(予定)

平成26年4月から12月 2か月に1回 全5回

◆今後取り扱うテーマ(予定)

1.放射能の基礎知識
2.核燃料サイクル
3.エネルギー安全保障における原子力の位置づけ
4.政府が決定したコスト算定、安全基準について原発関係者はどのように見ているか
5.放射性物資廃棄の方向性
6.原子炉の種類 炉によってどの程度異なるのか
7.コストや安全基準策定において原子炉を一括して評価して良いのか 分類は必要なのか
8.原子力関係の警備状況について
9.ウラン燃料について(資源獲得、ウラン市場)

◆参加費

1回1000円