【日時】2月24日(土)午前9時30分~【場所】ウェブ会議【内容】自民党の派閥について「親分を総理にするための集団」、「人材育成機関」、「政策集団」といった面が強調されることがある。そのうち「政策集団」という面や「親分を総理にするてめの集団」という部分については、政治学や政治報道で人口に膾炙しているが、「人材育成機関」というのは、昨年末からはじまった派閥の在り方を巡る議論においても「派閥存続のための言い訳」と見られることが多い。しかしながら、自民党の歴史を振り返ると、各派閥がそれぞれ「将来の総理候補」としての「プリンス」を抱え、ほとんどの場合において世襲議員である彼ら「プリンス」を総理大臣へと育成する機関として機能していたことがわかる。そこで今回のレクチャーでは「世襲」と「派閥」というテーマで自民党政治史を概観し、混迷する派閥議論を理解するための一助としたい。